【ブックレット版】
『分譲団地に高齢者住宅を造る』
~ 分譲団地の再生は経営次第で大きく変わる。
~ 共有資産を最高のパフォーマンスで活用する。
~ 居住者の参画で長期事業が可能になる。
エコリノ協議会では多摩ニュータウンの各分譲団地の未来を心地よいものにするため、機会があるごとに団地管理組合の皆様と団地の改善策について話し合いを重ね、様々な提案をさせていただいています。そんな活動のなかで、今回、多摩ニュータウン開発初期の経年団地に「高齢者住宅を造る」とのタイトルで提案書をまとめましたので、ご案内をいたします。
初期の団地にはエレベーターがないことから、高齢化とともに住み続けることが困難になっています。しかし、各階段にエレベーターを設置することは現実的に困難です。そこで、団地の空き地に高齢者のためのバリアフリー住宅を建設して管理組合が運営することを提案しています。管理組合が運営する施設としてはいくつかの団地で集会所の拡張工事や駐車場の増設など、これまでに実際的な改善をしていますが、居住者の高齢化が進み、さらに単身化が進行して行きますと住み続けることが難しくなってきます。
そこで団地の敷地を有効活用して「みんなの高齢者住宅」を建設することで、高齢化しても単身世帯になっても団地に住み続けることができる施設を団地管理組合の資産として形成する仕組みを提案させていただきました。
■ 頒布について ■
500円(税込み)で限定販売しています。送料は無料です。
詳しくはフォームからお問合せください。
■ 目 次 ■
はじめに
なぜ高齢者住宅を提案するのか。日本の高齢者居住の現状が民間主導の住宅政策のためのトレードオフが生じていることを利用者側から改善しようという提案です。
1.高齢者住宅との出会い
著者の体験的な情報とその思いの発意となった海外の事例を紹介して、高齢者住宅のあり方を示します。
2.なぜ分譲住宅団地なのか
既存の分譲型団地には高齢者が残されている現状がありますが、エレベーターのない団地に取り残されたまま単身になり死を迎えます。だからこそ分譲団地の管理組合が自立する必要があるのです。
3.具体的共有経済の実践
シェアリングエコノミーという経済活動が定着し始めています。特にモノの貸し借りや共有利用にインターネットを通じて普及し始めていますが、本論では地域の資産を共有することを前提にして共有経済を形成します。
4.地域での共有経済の事業化モデル
具体的な提案事例として分譲団地で行ったモデルについて事業シミュレーションを示します。加えて事業化に対する取り組みのパッションが生み出す可能性について言及します。
5.共有経済の長期ビジョン
今後の社会経済を司るなかに共有経済(シェアリングエコノミー)の経済モデルが多様化することが期待されます。その将来性について記述します。